今日は節分ですね。鬼は外、福は内♪♪
豆撒きしなきゃ^^
皆さん、ご存じでしたか。
漢字圏の国で、立春より節分を盛大に祝う(?!)国は日本だけかもしれません。
(↑間違っていたらごめんなさい。m(__)m)
節分とは二十四節気の一つで、季節の分かれ目という意味です。広くは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことですが、日本では立春の前日を節分として豆撒きなどの行事を行われます。
来日して間もない時、節分の日に鬼退治や恵方巻を食べる風習があることを知り、とても不思議に思いました。
発祥は中国のはずなのに、なぜ立春ではなく、節分に行事を行うのか?
中国では節分より立春を大切にし、立春の行事食として、春餅(チュンビン)という食べ物を食べます。春餅(チュンビン)とは小麦粉を水で溶いて、円形に薄く延ばして油を使い焼いたものです。ネギ、大根、ニラなどを挟んで食べたりもします。
立春に春餅(チュンビン)を食べる風習は唐の時代からはじまったそうです。節分が日本に伝わったのは平安時代だそうですが平安時代は唐の時代と年表が被ります。
立春に春餅を食べる行事を”咬春(こうしゅん)ともいいますが、春を咬む=つまり春を迎えるという意味を込めています。
今朝作ったなんちゃって春餅^^
では、韓国ではどうでしょうか?
韓国でも節分より立春を知ってる人の方が多いと思います。
節分は韓国語で ‘절분'(ゾルブン)と言います。別の言い方で日が変わる意味の ‘해넘이’ (ヘノミ)ともいいますが、この日を一年の最後の日とし、立春を新年として見ています。
韓国の立春節食(行事食)として一般的に食べられているのは五辛菜(오신채/オシンチェ)という料理です。五辛菜は五つの辛いナムルで作りますが、立春菜(입춘채)又は五辛盤(오신반/オシンバン)とも呼びます。
五種類のナムルは特に決まりがなく、ネギ、セリ、かいわれ大根、ノビル、ニラ、菜の花など、辛いナムルを選んでサラダやビビンバなどにして食べます。
陰陽五行を大切にする韓国では、「五」という数字はとても縁起のいい数字です。五つの色のナムルで悪い運を払い、五つの方位からいい運を引き寄せ、健康な姿で春を迎えたい意味も込められているのではないでしょうか。
さて、韓国と日本、中国は隣国なのに、こんなに違うんですね!と思ったら、ちゃんと(?!)共通点もありました^^
しかも、ほぼ同じ立春の名残りが残っていました。
日本では立春の節になると、一部のお寺(?)で漢字で書かれた「立春大吉」(りっしゅんだいきち))という札を貼ってあるのを見かけたことがあると思います。
実は、韓国でも同じ伝統風習が残っていて、立春になると扉に「立春大吉」と「建陽多慶」と書かれた札を左右に貼ります。「立春大吉」は立春を迎え、吉運を祈願するという意味で、「建陽多慶」は春の訪れに感謝し、喜ぶという意味です。
出典:ソウルナビ
どちらもルーツは中国ですが、中国では春節(旧正月)を迎える際に、 門柱や扉に赤い紙を左右に貼る風習があります。こちらを「春聯」(しゅんれん)と呼びますが、立春には「立春貼」というものを貼ります。
日本と同じく、唐の時代に立春の文化が韓国に伝わったそうですが、「建陽多慶」の「建陽」は唐の時代の首都「長安」ではないかと推測します。いずれ、「厄払い」という意味では日本と共通しています。
いかがでしょうか。探れば探るほど、興味深くなりませんか。
明日は立春。春はもうすぐそこに。。。
Sorugi Lab.所長の好奇心はまだまだ続く…
また、次回も楽しみに❤